今から買うとしたら、ファイブスター物語の副読本どれを選びますか?(2012年作、2024年リライト)

 ※こちらも元記事は2012年のものですけども、2024年にリライトしております。内容は殆ど変わらないと思いますがご了承下さい。
 こちらはファイブスター物語について、設定資料などの副読本関係のオススメをご紹介するものとなります。2種ある漫画単行本については別記事となりますので下記リンクからどうぞ。
 
 このお題は Twitterで行われた#ファティマ総選挙 でとあるフォロワーさんから尋ねられたひとことがきっかけになっています。
 ファイブスター物語は漫画単行本をめくるだけでも一通り楽しめるようになっています。しかしその膨大な登場人物やデザインを網羅し、眺めては楽しい、永野先生の解説を読んでまた面白い!という「副読本」という存在も単行本と同じくらい大切な存在として昔から存在しております。
 これらの資料類のおかげで、私達はより物語のちょっと先を、なんだか見通せるような気分になるのです。
 今現在本屋さんで購入できるものとしてF.S.S.DESIGNS1~6があり、私はそれがあれば充分ではないかなぁ、なんて思っているのですけども、 とはいえ今までに出版された副読本類はそれこそ山のようにあって(テールズオブジョーカー、以下TOJを入れたら、単行本の4倍以上はありますよね。)セカンドハンズ市場であるブックオフやヤフオク、メルカリが私達の身近にある以上、新しい世界の扉を開かれた皆さんには気になるお話なのかもしれません。
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F.S.S.DESIGNS 1 EASTER;A.K.D.
 ですけども、まず、はじめての方には本屋で売られているDESIGNSを真っ先に手に取っていただきたいと思います。
 私としてはDESIGNS全部オススメですけども😅(画像はDESIGNS1です)一応分類としては
  • 12巻までのメカを網羅しているのがDESIGNS1~3
  • それ以降のメカデザインや新作ものはDESIGNS4~となっています。
 価格は色々ですが3000円~5000円代といった所です。ご予算もあるかと思いますけども、どの本も大変読み甲斐がありますのでお楽しみに!
 尚、最新のDESIGNS7” ASH DECORATION”は2024年3月8日発売です。気になる方は是非とも予約しておきましょう!(B4版・192p、税込み6600円)

 さて、ここから私が記すのは、F.S.S.DESIGNSを新品で全部揃えていただいた上で…今我が家にある持っている資料をひっくり返して、もしもこれを読んでいるあなたが手に取るとファイブスター物語をより一層楽しめるかな、と私個人が思う(この点注意)7冊の副読本のご紹介です。
 ですので基本的には、「よりマニアックにファイブスター物語を追いたい方向け」のラインナップだとお考え下さい。(新品で手に入るものは二重丸にしてあります。単行本2巻と、ゴティックメードワールドガイドを除き現在新品で手に入れるのはほぼ不可能です。)

◎ファイブスター物語2巻2005年EDITION

 ファイブスター物語を読むにあたって、手に取られたのがFSSリブートだった読者向け。 現在手に入る単行本2巻は2005年に改訂され、ファティマの歴史、お披露目の経緯に関する短編小説、今までに出てきたファティマのカラーイラストが全員コメント付きで掲載されています。
 2巻の内容そのものはリブート2前半部とほぼ同じだと思います。(書き直しが若干あり)しかしこの追加ページは大変面白いのではないかと思います。DESIGNSはちょっと高く感じるけどもう少し深堀りしたいなと…と思ったのなら尚の事お勧め。DESIGNSをお持ちでしたら後回しでも良いです。
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ファイブスター物語 第2巻 2005EDITION (ニュータイプ100%コミックス)

○THE OFFICIAL ART OF The Five Star Stories (ニュータイプ2001年6月号付録・復刻版)

 元は1986年に出されたらしい(流石に私も昔のは分かりません・・・)付録の復刻本。
 恐らく1巻途中の時点で書かれていると思われます。ここに載っている設定の微妙な違いを楽しむか、あるいは根本的に変わっていない部分を楽しむか、人それぞれだと思いますが面白いと思いますよ。昔の年表文の違いが好きかな。あと、ラキシスのラフ設定画の一部、ウリクルのラフ(でも設定画同様にやっぱり目を閉じてる…ここで既に役割が固まっていたと云う事か)は多分他で探すのは困難かも。私は資料として時々目を通します。
 昔の読者欄とかもあります。

○THE FIVE STAR STORIES ADDLER 2988(単行本1巻の大型版)

 これは私もブックオフで105円で買ったものですw当時トイズプレスで2500円で売られていた単行本1巻の大型版(とはいえNTよりはやや小型)です。
 紙と印刷がとても綺麗なのです!!それが顕著に絵の美しさに影響しているのが良く分かった一冊。
  永野先生の絵の書き込み、作業の丁寧振りが、凄く伝わってくる…。息を呑むほどです。そして単行本になって(例え時間の経過により印刷技術が多少良くなっても)小さくなってしまう事の惜しさを痛感してしまう本です。
(注意。別に2巻以降を否定しているわけではなく、2巻以降はスクリーントーンの使い方など、より漫画フォーマットに合った表現をしているので、雑誌連載時からの縮小にいくらかだけ対応している、という印象だと思って頂ければと思います。対面した時の絵の印象が大きく様変わりするくらい、1巻が特に顕著なのです。)
 冒頭のグラードとカーレル・クリサリスの対決部分のみですが、「Best of FSS」という書籍も雑誌連載時とほぼ同じ大きさで綺麗に掲載されています。もしどこかで見かけたらどちらか一度手に取っていただきたい。
 私は1巻についてはこの版ばかりを読むようになってしまいました。
 この大型版1巻は2巻冒頭も収録されているので、ラキシスの入城シーンもバッチリ素敵に読めますよ!
 ちなみにこの大型版は3巻(単行本3巻と同じ)まで出版されておりました。2巻をヤフオクで買ったら、本編はとても綺麗なままなのに、カラー頁は劣化でボロボロでした。古い時代のものであることは一応ご考慮下さい。
※ここで余談。単行本およびFSSリブートははA4サイズの雑誌ニュータイプに比べて大分小さなサイズとなるため、迫力がどうしても削がれますし、どうも紙がえらく劣化しやすい感じがします。是非今一度、没になってしまった企画、ニュータイプサイズで紙の良い単行本を何らかの形で出していただけたらと心から願っております。

◎F.S.S SCHOOL DESIGNS ジョーカー太陽星団学校案内手帳

※↓こちらは現在DESIGNS5に多数追加含め再収録されています。まずそちらからどうぞ!
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F.S.S. DESIGNS 5 LITTER.pict 
 実際のスケジュール帳と共に出されていた「キャラクターが通う主だった学校について」の解説とそれに伴う15+1のイラスト。15は色々な女性キャラが学生時代の時の(つまり登場時より若い)姿でイラスト化され、学校の位置づけと共に説明されています。(DESIGNS5では更に男性キャラクターの学生服姿も含め多数追加あります。)
 余談とみるか、実は何かの複線か?楽しみつつ読むことが出来ます。但し手帳だから、小さいんですよね…プラス1については、私も全く分かりませんが、今後重要なキャラクターのようです。それが気になる方向け。

○ファイブスター物語アウトライン

 最後になったのがこちらの冊子。2001年年末に刊行されました。
 あんまり省みていなかったのですが、実際読み直すと、一番「ビギナーにはお薦め」かも知れません。
 作品自体の解説もそうですが、かつて掲載されたセルイラストや、表紙のNT、永野センセイが関わった他作品についても網羅されていて、DESIGNS買う予定のない方も、これを持っているとよりFSSが楽しめると思います。他作品で活躍するイラストレイターさんが描くFSSや、永野先生と富野由悠季監督の対談とか、知っている方でもそれなりに楽しめる内容。
 多分普通の漫画がファンブックを出すとこういう雰囲気になるのではないかと推察。
一番のお薦めは、11巻(リブート7途中)までですが、連載時と単行本時に変えられたカットが同時掲載され解説されているページ。特に連載時の体裁になっているFSSリブートを手に取られた方、一度目を通すとまた面白いと思いますよ。

○(2019年追加)JOKER3100

 このエントリーは2012年に書いていたものですから、その後で私が買ったりして是非!と思ったものを2種類追加しておきます。まずJOKER3100から。

 「JOKER3100」は1989年発行の、永野先生の描き下ろし大型セルイラスト集です。
 3100年のジョーカー世界がどんな感じになっているのかという、その風情が1シーンごとに、ポートレートのように画面いっぱいに記されている感じです。
 この本でしか見ることの出来ないセル+背景によるイラストのみで構成され、DESIGNSなど他の副読本によく見られる「新規設定や、設定画についての解説」が殆どありません。
 現在の連載タイムラインが3062年ですから、だんだんこの絵の世界が近づいて来ていることも伺わせ、FSSの未来について堪能できると思います。
 ここではっきりと分かるとある出来事も描かれています。

◎(2021年追加)花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド

 最後に追加したのがこの本かい!と言われてしまいそうですけども…😅
 映画ゴティックメードをご覧になった方は是非とも手に取って下さい!まだ映画観ていない、観られないんだけど…な方は、ご判断はお任せします。(もう2012年の公開から11年経ちますから。是非ともご覧になりたい方は、ドリパスの再上映時に是非お越し下さい。このブログでもあればお知らせしております。)
 映画作品をハイライトで永野監督の解説とともに紹介し、ラストシーンまできちんと網羅された一冊です。設定資料もアニメ映画向けのもので細かく描かれ、スタッフインタビューなども収められています。
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花の詩女 ゴティックメード ワールドガイド
 …そんな所でしょうか。
 私も副読本の類を全て網羅しているわけではなく、しかも独断と偏見で選びましたから、あくまで参考程度に捉えていただければと思います。(かつてはアラウンドザワールドフィリピンや、キャラクターズで塗り絵をしまくっていた学生時代です😅←当然コピーして、ね。)

 あと、同じ質問をTwitterのフォロワーさんに投げかけてみたところ、「ナイツフラグス」、「ツインタワー」、「クロニクル」(お二人いらっしゃいました。FSS用語集です)「エピソードガイド」の名前が挙がっていました。こちらも(新品の)DESIGNSをお買い求めになった上で、ご興味があれば是非古本屋などで探してみて下さい。
 鉤括弧で説明されているものは全て副読本のタイトルです。

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